トップページへ Q&A診察室
 
Q.1 よく鼻血がでますが、止めかたを教えてください。
A.1  病気の説明のところで申し上げましたが、大部分は、鼻の前の方の鼻中隔側の粘膜の部分からです。キーゼルバッハ部位と呼ばれていて毛細血管の豊富な場所です。鼻をかんだり、鼻くそをほじったりして、刺激を受けやすいところです。この部分からの出血量はそれほど多くはありませんが、顔面からの出血は、すこしあせるものです。
先ずは、次のようにしてください。これは、私どもに受診された方への指導方法です。
周囲のものが落ち着いて、どちら側から出ているのか、確かめます。キーゼルバッハ部位であれば、小指の先ぐらいの大きさに綿を丸めて、鼻の穴を圧迫できるように2cm位奥に押し込んでください。そして鼻の脇の小鼻を10〜15分ぐらい、しっかり押さえてください。この時、のどにまわると気持ち悪くなるので、すわるか、頭を高くしてください。もしのどにまわったら、吐き出してください。出血したその日は、入浴はやめて、安静にしてください。それでも止まらない、大量の出血の場合は、最寄の耳鼻科にかかってください。動脈硬化や、高血圧や、他の全身性疾患が原因となって出血を繰り返す場合もありますので、先ずは、専門医へ。

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Q.2 耳垢はどのようにとったらよいですか?
A.2  人間の耳垢は体質により、乾性耳垢と軟性(湿性)耳垢(いわゆるアメ耳)に分かれます。頻度は週1〜2回程度、入浴後で耳垢がやや湿った状態の時におこなってください。
やり方としては、使い捨ての耳かきあるいは綿棒を使用しますが、軟性耳垢の場合は、綿棒が望ましいです。耳介を後上方(幼児)あるいは後下方(乳児)に牽引し、光を当てて確実に見える範囲(約1cmの深さ)の掃除にとどめててください。耳垢は外耳道の外3分の一にたまり、それより内側のものは自然に外に押し出されてくるので、その段階で除去すれがいいです。
操作はやさしく慎重に行い、子供を痛がらせないことが重要です。子供の突然の動きに注意するとともに、周囲に兄弟姉妹がいて急にぶつかってきたりすることがない環境で行うようにしてください。
自宅での耳掃除が困難な場合には、3ヶ月程度の間隔で耳鼻咽喉科を受診して除去するようにお勧めします。

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Q.3 鼻が悪いのは、遺伝しますか?
A.3  親が鼻が悪いと子供にも影響するかというと、一概には言えませんが、顔の骨格が似ていたり、アレルギー素因があったりと、少しは似るかもしれません。今は、以前と比べて、お薬も発達し、ひどい副鼻腔炎(蓄膿)の方も、少なくなっています。青っぱなを垂らして平気で遊んでいる子はほとんどみかけません。

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Q.4 子供が夜中に急に耳を痛がった時、どうすればいいですか?
A.4  真夜中であれば、一般の診療所はもうやっていません。消防署に問い合わせて、夜間の救急病院を聞いても、遠かったりすれば、それこそ大変です。おそらく、昼間、前兆はあったかとおもいます。つまり、風邪症状とか、ちょっと食欲とかがなかったとか、元気がなかったとか。痛みは一時です。どういう耳の状態かわかりませんが、取りあえず、落ち着いて、痛み止め(おうちに常備してある解熱鎮痛剤)を飲ませて様子をみましょう。あとは、局所を少しばかり冷やしてやるのもよいでしょう。次の朝、来院して下さい。もともとが、丈夫なお子さんであれば、大きな問題はありません。

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Q.5 いびきが気になるのですが。
A.5  いびきとは、呼吸のたびに生ずる、口腔と鼻咽喉の気圧差のために、睡眠中に弛緩した軟口蓋および口蓋弓が振動して音を発するもので、というと難しいですが、鼻が詰まっていたり、疲れたりすると、誰でも、少しは出るかと思います。あと、眠りが深くなると、舌が沈下して、咽頭腔がせまくなるので、出やすくなります。アデノイド、扁桃腺肥大や鼻の病気、肥満により咽頭腔が狭くなった場合、年をとってきても出やすくなります。問題なのは、急に高いびきをかき始めたりしたら、脳の病気とか、今話題の、睡眠時無呼吸症候群です。これは、睡眠中に10秒以上の停止が、7時間の睡眠の間に30回以上あるものをいいます。昼間の症状として、頭痛、疲労感、落ち着きのなさ、居眠りとか。心配な場合は、一度相談してください。

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Q.6 のどから白くてくさいものがでてきましたが、変なものですか?
A.6  おそらく、膿栓と言って扁桃腺の陰窩からおしだされたもので、古い上皮や、リンパ球や好中球や細菌の塊とかがたまったものです。慢性の炎症があったりすると、たまったりします。体が、疲れてたりするとたまりやすような印象があります。

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Q.7 風邪の時の入浴はひかえたほうがよいでしょうか?
A.7  高熱でなく、水分もしっかり取れている時は、気分をリフレッシュさせ、新陳代謝も活発にするので、よいと思います。そのあと、ぐっすりと睡眠をとっていただければ、グッドです。

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Q.8 中耳炎のときのスイミングはどうしたらよいでしょうか?
A.8  急性期の時はやめてください。もちろん、熱があったり、痛みがある場合は、ご法度です。見えないところで、ばい菌が暴れていますから、体は、それに打ち勝つため、体力を消耗させないほうがよいとおもいます。落ち着いてきたら主治医に訊いてください。

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Q.9 幼稚園に行っているので、お昼の薬が飲めませんが、どうしたらよいでしょうか?
A.9  大体の子は、幼稚園なり、保育所なり通園してます。1日3回の指示の出ているお薬は、幼稚園や保育所に持たせるよりも、ご家庭で管理できるように、帰ってからすぐに2回目のお薬を飲ませて、3回目は寝る前に飲みましょう。食後の方がよいのですが、時間的なことを考えれば、この方が適切な間隔がとれます。どうしても無理な場合は、お薬の種類によっては、1日2回や1日1回というのもありますから、まずは相談してください。決められた回数をきちんと内服するのが一番薬の効果がでます。

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Q.10 年をとってきたら、音は聞こえてても、言葉がはっきりしません。
A.10  加齢のために聞こえが悪くなった難聴を老人性難聴と呼びます。この老人性難聴は感音性難聴の一種であり、聞こえの神経が老化したためにおこります。でも、高齢で難聴だからといって、ただちに老人性難聴とは言えません。中には、中耳炎、騒音性、薬物による難聴、家族性等による難聴のかたもいます。一般的には、加齢とともに中耳、内耳。聴神経そして中枢までの聞こえに関する部分が全体的に機能低下をきたし耳が遠くなったものをさします。ですから、老人性難聴の多くは、内耳、および中枢の老化によるものが多いです。一般的には、高い音(高周波数)ほどきこえがわるくなります。また、音を聞き分ける能力も低下して、たとえば、「び」→「り」、「ね」→「め」、「し」→「ひ」に聞こえたりします。あと、いろいろな音の中から聞きたい音を選び出す能力の低下もあります。ほんらいは、耳と脳の共同作業で多くの音の中から聞きたい音を選び出しているのですが、音を識別する聴覚フィルターの目が粗くなり音を、選び出せにくくなっています。それと、音の聞こえの検査では、若い人と同じぐらいに聞こえてても、早口で話されると会話の内容がわかりにくくなったりします。やはり、高齢になると、手足や体の動きが緩慢になり若い時のように俊敏に動けなくなります。耳も同じように、耳に入った会話音声を瞬時に処理できなくなります。雑音の中から、聞きたい音を選び出すことが困難になってきます。

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