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●院長の気ままな話題


2010
耳閉塞感、fullness of the ear

日常生活でも時に耳が詰まった感じになることがあります。つばを飲んだりしてゴックンすると治ったり、風邪気味の時になったり、それほどめずらしい症状ではありません。耳鼻咽喉科の外来ではこういった症状で来院される方が多いです。水が入っていないにも関わらず水が入った感じや、くぐもった感じなどもあります。それに伴った他の症状、例えば、耳痛、腫れた感じ、聞こえが悪い感じ、耳漏があったり、めまい、耳鳴りがあったりなど…。
耳鼻科の教科書での分類は次のようになっています。

外耳疾患
耳垢栓塞、外耳道異物、外耳道真珠種
耳管疾患
耳管狭窄症、耳管開放症
中耳疾患
滲出性中耳炎、急性中耳炎、鼓膜穿孔
内耳疾患
メニエール病、内耳炎、突発性難聴、外リンパろう、音響性外傷、中毒性難聴
後迷路性疾患
聴神経腫瘍、のう胞、その他脳腫瘍
まず、視診でわかるものがあります。特に外耳疾患はその場でほぼ解決。ただし外耳道真珠種は治療が必要になり、経過を見なければなりません。 また中耳炎や鼓膜穿孔も視診でわかります。
他の疾患は聴力検査やチィンパノメトリー、耳管機能検査、めまい検査などが必要になります。
中には、視診や検査で異常がなく、患者さんの訴えに明確にお答できない耳閉感もあります。その場合には少し様子をみていただきます。

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